ほとんどの神様が出雲大社に行ってしまい、
出雲大社のある島根県以外は
神様のいない地域になると言われているこの10月。
そんな、神様がいない地域を守るために登場するのが、
七福神でおなじみのえびす様です。
そして、そのえびす様のために開かれるのが「えびす講」というお祭り。
この祭りは各地によって色々なことをしますが、
全国の様々な所で行われています。
それでは、そんな「えびす講」についてお話していきたいと思います。
「えびす様」の由来
七福神の一柱でもあるえびす様。
その姿は狩りをするような姿であり、右手には釣り竿を持ち、
左手には大きな鯛を持っているのが特徴的な神様です。
その特徴からもわかるように、漁業の神だと慕われていました。
他にも留守神とも言われているそうです。
それが、えびす講のきっかけでもあります。
えびす様は日本古来から生み出された
唯一の福の神とされています。
因みに、他の七福神の神様は
中国やインドから由来されている神様だそうです。
えびす神社にて祀られている神様であり、
商売繁盛の神様とも言われ親しまれています。
一番大きいエビス様の石像は舞子六神社に祀られています。
えびす様は複数人いると言われておりますが私達のいうえびす様は大体、
「イザナギ」と「イザナミ」の子として言われている「蛭子命」のことか、
「大国主命」の子と言われる「事代主神」の事を指していることが多いです。
他にも指示は少ないのですが「少彦名神」や「彦火火出見尊」とされています。
いずれにせよ外来の神として祀られているえびす様ですので、
神無月の神様のいない地域を守ってくれるという伝えがあります。
長野えびす講煙火大会

http://www.nagano-cci.or.jp/ebisukou/
旧暦の10月に行われるお祭りであり、
地域によっては春と秋2回行われる地域や
花火大会のように盛り上がる地域(長野県)もあります。
このお祭りはえびす神社はもちろんのこと
摂末社としてえびす様を祀っているお寺でも
行われている所があるお祭りなんです。
講の1つとして挙げられるのは
やはり漁業や商業についている人々です。
この方々が集団となり祭事を行なうことにより
信仰を強めているようです。
因みにお寺や神社だけでなく家庭でも
えびす講を行なう一般家庭も少なくないそうです。
更には、
東日本の方にいくにつれて家庭内で行われることの方は
意味合いを強くもち、西日本よりも顕著となっています。
因みに1月に行われる時のえびす様は「商人えびす」、
10月に行われる時のえびす様を「百姓えびす」としているそうです。
広島のえびす講

https://i.ytimg.com/vi/cvoQQ7U8E-4/maxresdefault.jpg
日本各地で行われているえびす講ですが、
えびす様が商業の神様と呼ばれていることもあり、
地域性なのか特に広島や大阪ではえびす様への信仰は篤いです。
また、それと似た理由で兵庫県でも多く行われているのがわかります。
商人の街であった関西だからこその傾向なのかもしれません。
※広島では「えびす講」を胡子講(えびすこう)と呼ばれてます。
11月18日「胡子大祭(えびすたいさい)」が行われる場所は
広島市中区 胡子神社です。詳しくは公式サイトをご覧ください。
甲府えびす講祭り

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/event/h25ebisukou.html
山梨県甲府市のえびす溝祭りの起源は昭和の初期
甲府商工会議所が企画したもので、いつも来て下さるお客様へ感謝の心で
大安売りを行ったことからはじまりました。
開催日時
2016年(平成27年)11月23日(月)勤労感謝の日です。
まとめ
食べ物やお酒を沢山用意して
えびす様に差し出すのが一般的である「えびす講」。
実際にその習慣は家庭内祭事であっても
神社で行われる祭事であってもあまり変わらないそうです。
これを読んでえびす様について
より知りたくなったりしてくれればいいなと思います。
10月の神無月だからこそ留守神である
えびす様が各地域を守ってくれる。
そういう日本の神様事情がわかるお祭りだと思います。